親指徹底活用論 IME 編
私がいつも言ってる「親指を最大限活用しろ」には2つの意味がある。
- 機能キーをホームポジションの近くへ持ってくるために、親指をモディファイヤとして使え。
- 文字入力をスムーズにするために、文字入力の流れの中で起こる操作は親指でやれ。
1. については Phase14 でひとつの解を示した。ここらで 2. の解も示しておこう。 Phase14b における文字入力中の親指の仕事をまとめると、こうなる。 ※キー名は物理的な位置を示す。*1
状態\キー | [無変換] | [スペース] | [変換] | [ひらがな] | Ctrl+[ひらがな] | Shift+[ひらがな] |
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IME OFF | Backspace | Space | Shift | IME ON & 和文モード | IME ON & 和文モード | IME ON & 英文モード |
IME ON 和文モード | Backspace/変換取消 | 変換 | 確定 & IME OFF | 確定 | ― | 英文モード |
IME ON 英文モード | Backspace | Space | 確定 & IME OFF | 確定 | 和文モード | ― |
状態遷移図はこうだ。 ※キー名は物理的な位置を示す。
この設計によれば、日常使う「IME OFF」と「IME ON 和文モード」において、次の8つの操作がすべて *親指だけで* できる。
これらの操作は文字入力中にきわめて頻繁に発生する。文字入力は親指を除く4本の指をフルに使うわけだから、これらの操作を親指でやれば文字入力の流れが中断されず、多少複雑な文章もスムーズに打てるようになる。
どうだろう、 IME ON/OFF をトグルにしないという制約下ではこれがほぼ限界かなと思うんだが…*2。さらなる最適化の余地があれば指摘してほしい。