ちょうど昨日から使い始めた ThinkPad Yoga 260 用と合わせて、NISSE, μTRON, OADG の3種類のキーボードに共通のキー配列を決めた。
要件
- 親指にモディファイヤ Mod1 を置き、Mod1+[文字キー] ですべてのキー操作ができること。
- Mod1+[文字キー] は片手で操作できること。つまり、左右どちらの親指でも [Mod1] が押せること。
- 英文入力のために、左右どちらの親指でもスペースが入力できること。できれば KeyDown でスペースが入力されるよう、[Space] はワンショットモディファイヤ化しないのが望ましい。
- マウスを左右どちらの手で持ってもいいように、マウスと併用する主な編集操作(Delete や Ctrl+C など)は左手側と右手側にそれぞれ配置したい。
- [Ctrl], [Shift], [Alt] はマウスと併用する場合があるので、少なくとも各1個は単独の(ワンショットモディファイヤでない)キーとして配置すること。
- [Win] はランチャーとして使うので、左右両方の押しやすい位置に配置したい。
図の凡例
NISSE
- NISSE はファームウェアを改造して [Shift] と [Fn] の位置を入れ替え、さらに [左Fn], [右Fn] が押されている間それぞれ [F14], [F13] を吐くようにしてある。これをのどかで検出してワンショットモディファイヤ Mod1 とする。
- 英文入力のために両親指に Space を配置するが、左が普通の [Space] なのに対し、右は [Shift+Space] になっている。なぜかというと、ATOK で Shift+Space を 「全文確定」に割り当てておき、和文入力時に「左親指で変換→右親指で確定」という流れに持ち込むため。確定直後に左親指で [英数/Mod1] を押すことが多いので、この「左で変換、右で確定」という配置は理に適っている。
- [Alt+F4] はキーボードの縁に指を添えてバシッと叩くので右上隅に存在しなければならない。このキーはめちゃめちゃ頻繁に使うので Mod1 に重ねることは不可能。
- [Shift+Space] と [Alt+F4] を単独キーとして確保すると、それだけでキー数が限界に達してしまう*1。ファンクションキー込みで76キーという仕様はどう考えてもタイトすぎる。せめて80キーは欲しかった*2。
ThinkPad
- ThinkPad はファンクションキー込みで89キー。しかし親指領域で常用できるキーは4個しかない。
- 左右両方の親指で打てるのは [Space] だけなので、[Mod1] は [Space] にワンショットモディファイヤとして重ねるしかない。KeyDown でスペースが入力されなくなって英文入力速度が落ちるが、やむを得ない*4。
- [変換] の位置に [かな] を、[ひらがな] の位置に [英数] を配置した。確定は [かな] または [英数] で行う。
- 今まで [変換] の位置に単独の [Shift+Space] を配置して KeyDown でスペースを入力できるようにしていたのは廃止。結局あまり使わなかったのと、[英数] が [左Alt] の位置まで追いやられてキーボードによっては*5誤打多発してたので。
- 右手親指の [かな] と [英数] を両方ともワンショットモディファイヤ化して [Ctrl] と [Shift] を重ねてみた。
- 今まで [ : ] の位置に単独の [Shift] を、[\] の位置にワンショットの [Ctrl] を配置してたのは廃止。文字キーをワンショットモディファイヤ化するのは意外なほど弊害が大きかったので。
- 白いキーは割り当て未定。右側に [BS] が欲いんだよね…。
ダウンロード
- https://github.com/mobitan/new-keyboard/releases/tag/v0.19-mobitan25a
NISSE のファームウェアとのどかの設定ファイルのセット
OADG キーボード用が欲しい人はコメントください。