おしりメイクアップ!

モビリオの外観デザインは側面がまずあって、前面と後面はあとから考えたに違いない。前面は「マヌケ面」だの「愛嬌がある」だの言われるのに耐えられずマイナーチェンジで大整形手術をした。モビリオスパイクは、側面はモビリオを踏襲しているが前面と後面はまったくの新デザインだ。

モビリオ 初代
http://catalogue.carview.co.jp/HONDA/MOBILIO/2001/Gallery_1.asp
モビリオ マイナーチェンジ後
http://catalogue.carview.co.jp/HONDA/MOBILIO/2004/gallery_1.asp
モビリオスパイク
http://catalogue.carview.co.jp/HONDA/MOBILIO_SPIKE/2002/gallery_1.asp

個人的に思うには、マイナーチェンジ後のモビリオの前面は単体で見ると悪くないが、いかんせん側面とのバランスがとれていない。初代のデザイナーは全体的なバランスを考えてデザインしたのだから、顔だけ整形手術したってイカンのだ。
てな感じで前面と側面については賛否両論が聞かれるが、後面については賛も否もあまり聞かれない。マイナーチェンジでも根本的には変更されなかった。しかーし! 私は後面こそバランスがとれていないと考えるのである! それも初代からずっと! 初代のデザイナーも後面まではまとめきれなかったな、という感じだ。問題は上下のバランスにある。窓とボディの境界が側面のそれより少し上に寄っているせいで、腰回りが一段ふくらんでいる車体断面が強調されてしまい、おもいっきり「下ぶくれ」に見える。これではモビリオのスマートなイメージが台無しだ。

というわけで(やっと本題)、後面をもう少しかっこよくしてみたい。要は窓とボディの境界を下げて窓を大きく見せればよいので、両側のテールライトの間に黒いカッティングシートをベタっと貼るだけでよさそうだ。イメージ的には富山ライトレール0600形ぐらいの上下バランスがベストだと思う。
*1
カッティングシートをきれいに貼るのは難しい。それもこれだけの大面積となると、一発でぴったり位置決めなんてとても不可能だ。この手のプロのサイトをあちこち見て回ると、こういうときは「水貼り」という手法を使うらしい。少量の界面活性剤を溶かした水を霧吹きで貼る面と貼られる面の両方に吹き付ける。つまり、糊の上から水をかけるという、直感的には「えー?」なことをやるのだ。この状態でペタッと貼り付けると、もちろん粘着しないので自由に動かせる。位置を決めたらヘラで水と気泡を抜く。そのまま乾かせばできあがり、という寸法だ。直感的には「ビニールシートの下の水なんていつまでたっても乾かないんじゃ?」な気がするが、案外そうでもなかった。へー。これは勉強になりました。
ていうか、カッティングシートを貼る以前にエンブレムを剥がすのがすごい大変だったんですが! エンブレムってウレタン系の接着剤でベチャっと付いてんのよ。取り外すことなんて考えちゃいねぇ。で、凧糸みたいのをボディとのすき間に入れてグイグイやるんだけど、ホンダマークは接着面積が小さいからまだしも、モビリオのロゴは四角いプレートの裏にこれでもかと接着剤が充填されてて、残ったウレタンをボディから除去するのに2時間かかったよ!
と、そんなこんなで足かけ3週間かかって施工した結果がこちら。
*2
あっれー? なんかイメージしてたのとだいぶ違うぞー?(笑)
やっぱ赤白のテールライトがこの位置にデカデカと存在してるのがダメか。スパイクみたいに小型の灯具をバンパーに埋め込むようにすればイケるかもしれないが、それはカッティングシート細工の域を大幅に超えてしまう。あとはロゴでも貼り付けてごまかすかー。にはは。

*1:http://www.t-lr.co.jp/outline/index2.html より引用

*2:まだワイパー付けてない。エンブレムも外しっぱなし