SHI-NO (4)

SHI‐NO―愛の証明 (富士見ミステリー文庫)
うーん、冗長だお…。
Indeed A but B(一見すると A だけど、真実は B なのだ)みたいな叙述をえんえん十数行にわたってやられると、いったい作者が言いたいのは A なのか B なのかわからなくなる。いや、わかるんだけどわかりたくないというか、 "Indeed A" の部分は読む価値がないので飛ばす → "but B" の部分まで飛ばしちゃってちんぷんかんぷんに。思えば1巻からのストーリー全体も逆説的だし、作者はアンチテーゼ大好きな人なのかも。引き伸ばされた完成原稿よりも、要点がコンパクトにまとまったプロット段階のものを出版してほしいと思いました。
東条さかなさんのイラスト集としては割高です。