声で魅せてよベイビー

声で魅せてよベイビー (ファミ通文庫)
UNIX 系ですな。

俺は自分の十八年の人生のメモリを振り返ってみたが、恋愛に関する情報はキャッシュにヒットせず、一次記憶と二次記憶にも存在しなかった。もしかしたら、人生のどこかでファイルシステムが吹っ飛んで、iノードごと遠くに飛んでいってしまったのかもしれないが、俺の lost+found がどこにあるのかは本人すらも知らない。

作者が UNIX 屋というのはハッタリじゃなさそうです。てか、作中に登場する「おっちゃん」が作者の射影なんじゃないかと邪推します。ぷくく。
そういや朝日新聞の書評でも紹介されてましたね。評者はちゃんと読めてたんだろうか。