キー操作を最適化する 4 つのアプローチ

キーボード操作の最適化には 4 つのアプローチがあり、それぞれ次のようなアイディアが出されてきた。

アプローチ 先人のアイディア 私のアイディア
(a) 編集操作の最適化 思考の速度でパソコンを使う技術 など キーマップ遍歴
(b) 英文入力の最適化 Dvorak、Colemak など
(c) 和文入力の最適化 AZIK、飛鳥、漢直 など やつがしら
(d) IME 操作の最適化 SKK など 親指徹底活用論 IME 編

英語圏では (b) への関心が高く、(a) に対してはハードウェア的な工夫に走る傾向があるようだ。本稿ではハードウェア的な工夫には言及しない。
日本語圏では (c) に興味を持つ人が多く、ソフト・ハードの両面からさまざまな提案がなされている。一方 (d) に関してはあまり活発な議論が見られない。お仕着せの仕様をそのまま使うか、少しのアドホックな工夫で満足している人が多いような気がする。
私は (a) に対してソフトウェア的な工夫を重ね、10 年かかって Phase14e の仕様にたどり着いた。(b) にはあまり関心がない*1。(c) は修士時代に自分なりのやり方を考えたが、今ではふつうのローマ字入力を使っている*2。こうして (a) (b) (c) に関しては現状でほぼ満足のいく使い心地が得られている。しかし (d) に関してはまだまだ改善の余地があるようだ。
というわけで、これからは IME 操作の最適化について考えていきたい。
次のエントリに続く

*1:QWERTY をベースに記号配列を少しいじっている程度

*2:[ L ] = 「っ」、[ ; ] = 「ん」、[ : ] = 「ー」という 3 つの拡張は手放せない