heartkeys の製品化を妄想してみる

絶賛妄想中の ハート型キーボード "heartkeys" v1。もし製品化するとしたらどんなマーケティング戦略が必要だろうか。

  1. パテント・ロイヤリティでガッポガッポ
  2. 有名メーカーに採用してもらって OEM 供給
  3. アフターマーケット向けにリテール販売

安定した商売をするには 1. か 2. が鉄板だけど、まあ無理だろうから 3. を考える。*1 BtoB ではなく BtoC、つまり直接エンドユーザー相手に商売をして利益を確保するためには

  1. 逸般人だけでなく一般人にも買ってもらうことで販売数を増やし、1 台あたりの原価を下げる。
  2. 機能性だけでなく感性に訴えることで販売価格を上げる。

この両面から攻める必要がありそうだ。ありていに言えば、ギークよりもスイーツ(笑)の財布を当てにするのだ。
一般人にとってキーボードはパソコン本体の付属品であって、それを単独で買うという発想に至らない人も多いと思う。ビジネス誌に広告を出すとか、アスクルのカタログに載せてもらうとか、キンコーズの店頭で使ってもらうとか、とにかくアプローチを増やすことが重要になるだろう。
機能性よりも感性が財布のひもを緩めるという事実は 2GB の USB メモリが 4 千円で売られている ことからもわかる*2。heartkeys の場合、盤面全体をハート型にデザインすることに加え、表面の質感を高めることが重要になるだろう。アップルやソニーはこのへんのことをよくわかっている。「MacVAIO のキーボードを置き換えても違和感のないデザイン」がひとつの目安になりそうだ。
もちろんキータッチも軽視したくはない。個人的には東プレの静電容量式が好きだ。ただ、この方式を採用してる製品の値段を見ると、製造原価がかなり高いんじゃないかと思われる。むしろノンクリックなメカニカルスイッチを採用した方がいいかもしれない。
筐体の形状も問題だ。Kinesis のように背が高いと大きな金型が要るし、μTRON のように左右分割だと余計なパーツが要る。heartkeys の場合、筐体は平らな 1 枚の板状なので、射出成形でもプレス加工でも町工場レベルの設備で作れると思う。極端な話、スイッチと基板を買ってきて既存のコントローラにつなげれば試作機ぐらいは作れそうだ。
うーん、いろいろ妄想を広げてみたものの、しょせん素人は素人、数値を入れた具体的な話が全くできないな。読者の中に投資家、起業家、町工場の方がいらっしゃいましたらコメントください。

*1:特許を申請すること自体は、やっておいて損はない。

*2:執筆当時、2GB の USB メモリの最安値は 578 円 (価格.com 調べ)。