秀丸エディタ v6.0β4

新機能をざっと眺めてみた。
アウトライン。「簡易的なものでいいから装備してくれ」という要望を長いあいだ受け流してきたのは「どうせ作るなら本格的なものを」という秀丸担当氏のこだわりゆえだったのか、なかなか気合の入ったものを作ってきましたね。既存の強調表示一覧系の機能を丸ごと残して新しいアウトライン系の機能との選択式にしたため新規ユーザーは使い分けがわかりにくいかもしれない。アウトライン系は正規表現でわりと何でもできるようになってるようなので、強調表示一覧系は廃止してアウトライン系に統合してもいいと思うんだけど、あくまで後方互換にこだわる(過去のユーザーを裏切らない)のが秀丸の良さでもあるんだろうな。
カラー設定の保存と読み込み。なるほど、 .hilight ファイルを拡張して全部の情報を突っ込めるようにしましたか。フォーマットは「/」とかで始まる独自形式みたいだけど、どうせなら INI ファイル(マクロで読める)か XML にでもすりゃよかったのに。いずれにせよ、これで名作 プリズム もお役御免になるだろう。その功績を僕たちは忘れない。こんどはビジュアルなプレビュー画面をもつ「秀丸スキンセレクタ」なんてどうだい?
複数行の強調表示。お、これは K2Editor に追いついたかな。終了文字列に正規表現の後方参照(\1 とか)も使えるみたいだし。透明色もサポートされたし。なかなかいい感じじゃないっすか。設定ダイアログは「高度な設定」がボタン内メニューに押し込められてて、どんな設定ができるのか一望できないのがもったいない。秀丸担当氏は最近この「ボタンを押すと出てくるメニュー」がお気に入りみたいだけど、個人的にはあんまり好きじゃないなぁ。
Ruby の強調表示。おおっ、 /〜/ も `〜` もちゃんと文字列として認識してくれる! これでついに2年前に苦労して作った強調表示定義ファイルが用済みになると思うと感慨深い。 /〜#{…}〜/ みたいなケースで後続部分がコメント色になっちゃう問題は強調表示定義だけではどうしても解決できなかったからなぁ。ところで割り算との区別はどうやってるんだろう? 私が作ったときは「数値・変数・定数・メソッド呼出し・閉じ括弧類が先行するスラッシュと、開き括弧類が後続するスラッシュは、割り算と見なす」というかなりアドホックな判定しかできなかったんだけど、秀丸はまじめに構文解析してるんだろか? まさかねぇ。