大平田鉱山・謎のトンネル

チャリを積んで到達不能スポットにアタック! 第1回は大平田鉱山の無名トンネル。 map:x140.6022y36.5742
地図には500メートル級のトンネルがはっきりと描いてあって、引っ越してきた当初から気になってたんだけど、北端は採石場の敷地内だし、南端に通じる林道は万年通行止め。近所にあるのに到達できない謎のスポットだったのだ。しかし! 今や我が母艦には折りたたみチャリという突撃艇が載っている! 通行止ゲート恐るに足らず!
というわけで南側からのアプローチ、大久保林道を走ってゲートのある風穴の前へ。…あれ? ゲート開いちゃってるお? これはもう母艦でそのまま侵攻するしか?
拍子抜けしつつ大久保林道をさらに登る。道は地図どおりに続いていて、峠まで登ると「○○飛行場」なる看板の下に3人のおっちゃんが。 map:x140.5868y36.5707 え? こんな山中に飛行場? 話を聞くとラジコン飛行機だそうな。なるほど。定年後の趣味としては楽しそうだ。
飛行場を過ぎるとぐんぐん下って、なんと採石場の最奥部に出た。日曜日だから操業はしてないけど明らかに作業現場の真ん中。ご丁寧にも《唐津沢林道 こっち→》なんて看板が建ってるところを見ると、どうやら昔からあった林道をつぶして採石場を造ったために、林道へ行く人は採石場の中を通っていいことになってるみたい。ていうかいつのまに大久保林道から名前変わったんだ。
さて、問題のトンネルは……ナビを見ると南側の坑口付近はとっくに通り過ぎていて、採石場のどこかに北側の坑口があるはずなんだけど。向こう側の奥まったところが怪しいなぁ。ちょっと歩いて行ってみるか。石灰石採石場だけに一面の銀世界。地面を歩けば黒いウォーキングシューズも驚きの白さに! そして謎に包まれていたトンネルが

あったーーーー!!
扁額も何もない無名のトンネル。一般道路ではなく採石場の構内道路だったようだ。入口は鉄柵で閉ざされ、廃材が積まれている。壁面は垂直でコンクリート。ダンプが通れる程度の断面があり、轍もある。路面は奥に向かって水平。ほぼ直線のはずだが向こう側の明かりは見えない。「やっほー」と叫ぶと「ややややほほほほややほほやほやほおおぉぉ〜〜」と無限に反響する。この響き方は普通の(貫通した)トンネルとは違うよなぁ。やっぱ向こう側には通じてないんだろうか。
こうなったら南側も見に行かねばなるまい。いま来た林道とは別の道で南側へ向かう。と、《本日の進入路はこちら→》なんていう看板の先に平坦な荒地が出現。どうやら南側はズリ(石くず)捨て場になっていて、沢が埋め立てられてる様子。北を掘って南を埋めてる…愚公山を移すとはこのことか(違)。沢筋の先には町並みが、その先には水平線が見える。なのに足元はとても殺風景だ。
ナビによればトンネルの南側坑口が目の前に……え? でもここ北側坑口からかなり登ってきたよ? トンネルは水平だったよ? 南側坑口があるとしたら……地面の下だっ!! orz
というわけで南側坑口はいかな突撃艇を積んでいようとも到達できず。無念。石灰岩の上を走り回ったおかげで母艦はもはや黒板消し状態。これ洗車したら発熱するんじゃまいかww