ハート型キーボード "heartkeys" v1

私は 標準的なハードウェアを使う という基本方針を立てているので、今まで物理配列に関する提案は自粛してきた。しかし こうやって 人のアイディアにケチ付けてると「じゃあオマエが対案出せよ」と言われるのが世の常。というわけで、私の考える理想的なキーボードの物理配列をここで提示しておこう。

名称

"heartkeys" と呼ぶことにする*1

ポイント

キーは全体としてハート型に配置する
五指の可動域からし当然の帰結TRON キーボードも同様の検証に基づいて開発されている*2。もし格子状に配置するなら Kinesis Contoured keyboard のように深さを変えなければならない。ちなみに文字キーが垂直に並んでるのは作画の都合であって、エルゴフィットキーボード のように全体としてハの字になっててもかまわない。
モディファイヤはすべて親指に配置する
親指の運動独立性からし当然の帰結Kinesis Contoured keyboard も同様の思想でいい線まで行っているが、[Shift] が小指に残されているのが残念。
[BS], [Delete], [Enter], [Space]
Kinesis Contoured keyboard と同じ並びで親指に配置する。しかし日本語入力中は [Space] ≒ 変換、[Enter] ≒ 無変換 なので、日本語環境では [Enter] は左親指の方がいいかもしれない。
[LShift], [RShift], [Fn]
[Shift] と [Fn] は左右どちらの手でも押せるようにする。μTRON キーボード も [Shift] を両親指に配置している。親指の付け根からやや離れた位置にあるので、キートップを他のキーよりも高くするべきだろう。左右の [Shift] は一体でもいいが、分割しておけば同じ物理配列で親指シフトを載せることができる。
[英数], [かな]
モードレスな IME 操作体系の提案 に基づきモディファイヤと想定している。つまり、[英数] を押しながら文字キーを押すと IME on 英語モードに、[かな] を押しながら文字キーを押すと IME on 日本語モードになり、[Enter] を押すと IME off になる。モディファイヤではなく単打でモード切り替えをしてもかまわないが、IME on/off をトグルにするべきではない。
[Alt], [Ctrl]
[Alt] は左に 1 個、[Ctrl] は右に 1 個とした。この位置 (中指の真下) なら同じ側の文字キーとの組合せも親指+他の指で難なく押せるし、「Fn+Alt+左側の文字キー」や「Fn+Ctrl+右側の文字キー」は頻度が低いと思われる。
[Win]
ホットキーランチャのモディファイヤとして使うため左右両方に必要。

Q&A

文字キーは QWERTY なの?
DVORAK でも何でもよい。これは物理配列の提案なので、文字の並べ方 (論理配列) はまた別の話。
文字キーが足りない
よく気づいた。これはあくまでコンセプトの提案なので、あまり目くじらを立てないでほしい。
ないキーがある
[Fn] が押しやすい位置にあるから無問題。
Fn 側にもないキーがある
どうせ使わないから無問題。

実現…?

現行市販製品で思想が近いのはやっぱ μTRON キーボード かなぁ。しかしいかんせん中途半端だし値段が高い (Kinesis よりも!!)。
もはや たのみこむ しかないか?

09/04/17 追記

名称を "Ginkgo Keyboard" から "heartkeys" に変更。関連する記述を修正しました。

*1:こういうのは言ったもん勝ち。すでに同名のロックバンド? があるみたいだけど、分野が全然違うから商標権の侵害にはならないだろう

*2:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0725/tron.htm