相次ぐ引っ越しにともない、身寄りを失ったキーボードたちの処遇が問題となっている。
私は2010年度、神保町・すずかけ台・青山の3キャンパスを活動拠点とし、各拠点に自前のキーボードとトラックボールを配備していたが、今日までにすずかけ台キャンパスで机を、青山キャンパスで籍を、それぞれ失った。このため、すずかけ台に配備していた Libertouch FKB8540-052/B と Orbit Trackball with Scroll Ring 72337、ならびに青山に配備していた Happy Hacking Keyboard Professional JP 墨 PD-KB420B と SlimBlade Trackball 72327 を引き揚げることとなった。一方、神保町キャンパスには Apple Keyboard (JIS) MB869J/A*1 と Trackman Marble TM-150 が、自宅には μTRON キーボード と Cordless Optical TrackMan TM-400 がすでに配備されている。そこで、これらのキーボードとトラックボールを今後どのように利用するかを検討しよう。
これらのキーボードはいずれも高品位を謳っている製品であり、それぞれの設計思想をきちんと体現していると言える。その意味で、安いだけのメーカー標準品やアイディア倒れのイロモノとは一線を画する。一方で、すべての製品が何らかの欠点を抱えているのも事実である。すなわち、厚すぎる、左右非対称、スペースキー長すぎ、などである。各キーボードの長所と短所をまとめると次のようになる。
左右対称 | × | × | × | ◎ |
---|---|---|---|---|
親指活用 | × | ○ | ○ | ◎ |
キータッチ | △ | ○ | ◎ | ◎ |
薄さ | ◎ | × | × | × |
価格 | 5k | 16k | 21k | 50k |
トラックボールも同様に、品質や操作性に定評のある製品ばかりではあるが、パーフェクトな製品は存在しない。各トラックボールの長所と短所は次のとおり。
左右対称 | ◎ | × | ◎ | ◎ |
---|---|---|---|---|
手にフィット | ◎ | ◎ | × | × |
スクロール | ―*2 | ◎ | △*3 | ○*4 |
信頼性 | ◎ | ×*5 | ◎ | ◎ |
価格 | 3k | 7k | 5k | 14k |
この中から2台ずつを稼働させるとしたら、どうするか? 私はやはり、キーボードは静電容量式の HHKB Pro JP と μTRON を、トラックボールはロジクール製の TM-150 と TM-400 を採用したい。言い換えれば、Apple Keyboard は薄い以外に取り柄なし、Libertouch は図体がでかくて中途半端、ケンジントン製のトラックボールは人間工学的に問題外、というのが私の結論だ。
願わくば欠点のないパーフェクトな製品の登場を期待したいところだが……、あれっ? そういえば TrulyErgonomic はどうなった??
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