Phase 12i

とか書いておきつつ自分自身、 Phase 12f 以来キーボードの話を書いてないことに気づいた。そんなに大きくは変わってないんだけど最新版を貼り付けておく:
http://mobitan.org/kb/keymap/phase12i.png
download phase12i.mayu
少し説明が必要かもしれない。

  • 1枚目の左上、 [Esc] の上にあるのはシャットダウンキー。これを押すと5秒後にシャットダウンが始まる。「今日の作業終わり〜。さあ、寝るか」ってときはこのキーをバシッとたたいてベッドに倒れ込むw
  • かな漢字変換は「[変換] で変換 → [Space] で確定」という流れ。よくあるパターンとして、たとえば検索エンジンに日本語を入力して Enter を押す場合「右親指 → 左親指 → 右小指」という具合にきれいな交互打鍵になるので気持ちいい。
  • 2枚目は [変換] = モディファイヤ Mod0 を押してる間のレイアウト。数字キーがファンクションキーに、英字キーが編集キーになる。 戻る は Alt+[←]。 進む は Alt+[→]。 Undo は Ctrl+[ Z ]。 Redo は Ctrl+[ Y ]。 Cut は Ctrl+[ X ]。 Copy は Ctrl+[ C ]。 Paste は Ctrl+[ V ]。その他のよくわからんキーは右側に説明が書いてある通り。
  • Mod0 を押してる間に限り [Space] が Shift になる。これは Shift+カーソルキー による範囲選択を 両親指+英字キー で実現するため。
  • 3枚目は [Win] を押してる間のレイアウト。英字キーがランチャーになる。たとえば Win+[ B ] は Becky! を起動、 Win+[ / ] はエクスプローラでごみ箱を開く、という具合。
  • あとはアドホックな拡張になるけど、左手救済用として Win+[Esc]=Alt+[F4]、 Win+[Tab]=[Enter]、 Win+[Caps]=[Delete]。 Win+記号キー にはウィンドウに対する特殊な操作を割り当ててある*1

私の主張は「親指はモディファイヤとして最大限活用しろ」だ。 Shift は親指に専用のキーが欲しいし、 Alt も親指に持ってこれれば理想的。だったら左親指の [Backspace] と [Space] もワンショットモディファイヤにすればいいじゃん。と思うけど、実際使ってみるとダメ。ワンショットモディファイヤにするとロールオーバーが利かなくなるのだ。たとえば SandS に倣って「[Space] を押してる間は Shift 、離すと Space が入力される」という風にしてみたところ、「fuga hoge」と入力するつもりが「fugaHoge」になっちゃうミスが多発。なぜなら [Space] を離し終わる前に [ H ] を押し始めるから。このように、文字入力の流れの中で使われる [Space] や [Backspace] のようなキーはロールオーバー必須なのでワンショットモディファイヤ化できない。他方、 Mod0 や IME ON/OFF は文字入力との間に一拍おいて使われるのでワンショットモディファイヤ化しても問題ない。
かくかくしかじか親指まわりの試行錯誤を3年以上続けてきた結果として、この Phase 12i では右親指の2キーだけがワンショットモディファイヤになってるわけです。 OADG 規格の日本語キーボードではどうやらこれが限界だなぁ。これを超えるにはどうしても親指にキーがあと2つ必要。富士通のコンパクト親指シフトキーボードは見かけ倒しだし*2Kinesis のエルゴキーボードはやすやすと買える代物ではないし…。
われわれは次なるブレイクスルーを求めている。

*1:窓使いの憂鬱がサポートしてるから割り当ててみたけど、実際にはほとんど使わない。

*2:[親指左] と [無変換]、 [親指右] と [変換] がそれぞれ電気的には同じキーになってる。